カードローン審査に落ちるって聞きます。ゆるいところってあるの

融資の申込みに当たり、銀行の審査には厳しいものがあると伺っています。どういうことなのかもう少し具体的に審査基準について教えて頂ければと思います。またすんなり通る場合もあるのでしょうか。そのような秘訣のようなものがあるならば、是非教えて頂きたい。

融資では最終的には返済能力と担保・保証能力を審査します

事業性資金の融資は大きく分けて、プロパー融資、信用協会経由の融資、金融公庫の融資が主なモノになります。このうち、銀行による融資をプロパー融資といいますが、これは銀行がすべての責任を持つことを意味します。つまり、もし回収に失敗した場合、損失を銀行がかぶるということになるのです。ですから銀行はこのプロパー融資に対して厳しい審査基準を設けるわけです。

審査の基準はかつて、「借りなくても良い経営状況」が審査の基準だと教えられました。つまり借りなくてもよい資金であれば、銀行が融資をしてもリスクがなく利息だけが期待できるわけです。以前付き合いのあった社長の証言によれば、景気がいい時に随分貸していって、いざ必要になった途端全ての資金を引き上げられたと言うことでしたが、それほど銀行のプロパー融資の基準は厳しいということを言っていたのでしょう。

そこまで実際に行かなくても、確実に返済できることを証明できる書面や面接が可能であれば、事業資金の融資を受けられる可能性は高まります。ですから申込前に審査基準に達するような、事前の準備を怠りなくこなしておきたいものです。

一般的な銀行の審査基準は幾つかのポイントを総合して判断するようです。１．財務内容と健全性。２．事業資金の使途及びタイミング。３．返済原資と返済計画。４．担保・保証人に分けられそうです。担保・保証人に関しては、その他の項目がしっかりとしていればそれほど問題とはならないようでもあります。

まずもって重要なモノは財務内容と健全性ということになります。このために必要な書類は貸借対照表と損益計算書になります。利益の状態を順番にチェックし、減価償却費などを見ながら、役員報酬の額等も重要な意味を持つことになるようです。特に役員報酬が役員の生活とバランスしているかというポイントが重要なようです。

次に貸借対照表で資本の変動が審査されます。資本として期末未処分純利益が黒地かどうかで資本の変動を判断し事業が上向いているかそれとも下降中なのかを判断されます。また役員借入などの資本投入等は評価の対象となる可能性もあります。そして、長期借入金を月商で割ったときの値から自転車操業に陥っているかを判断されるのです。この辺りは経営管理の数字として標準的なものだといえるでしょう。

すんなり通る場合があるとすれば、各種の経営に関わる数字を良好に保ちつつ、数年間銀行との取引を継続できていることになります。理想的なのは黒字経営を数年に渡って継続し、さらに黒地部門を事業として拡大するという投資性が高まった場合、銀行のプロパー融資はその金利の評価と融資をもって事業計画の成績を付けてくれるということではないでしょうか。